監護権・子の引渡し 別居中である母が父に対し、子らの監護者の指定及び引渡しを求めた事案において、母を監護者として子の引渡しを命じた原審判を取り消し、母の申立てをいずれも却下した事例(福岡高決令1.10.29)
同居中の監護実績に父母で明らかな差異はないとした上で、就学後の子らについて監護者を定めるに当たっては、従前からの安定した監護環境ないし生活環境を維持することによる利益を十分考慮する必要があるとして、子が別居後の環境に適応し、父にも親和していること等から、母を監護者とした原審を取り消した。