面会交流

面会交流

父と子の直接交流を認めなかった原審を基本的に維持しつつ、間接交流のため母から父に対し子らのメアド等を通知すべきとする限度で原審を変更した事例(東高決令1.8.23)

19,16,14歳の子が父との直接面会を強く拒否する場合に、間接交流に留めた原審を維持する一方、子らが抵抗感を感じるとしても、関係修復のために簡便で効果的な連絡手段としてメールやLINEによる間接交流を認めるべきとして、母にこれらを父に通知するよう命じた。
面会交流

同居親である母の、別居親である父に対する感情的反発や心身の不調を理由に父と子らの直接交流を認めなかった原審判を変更し、直接交流を認めた事例(大阪高決令1.11.8)

父子の面会交流に関し、母の父に対する悪感情やこれに伴う心身の不調は、父子の直接の面会交流を禁止・制限する事由にはならないとし、これまでの直接交流の実績や子の意向を考慮して直接交流を認めた
面会交流

元妻が前件審判の定める面会交流を実施しないとして、元夫が面会交流の時期、方法等を定めるよう求めた審判で、面会交流の確実な実施のために元妻がすべき給付の内容を特定すべきとした事例(福岡家審令2.1.10)

面会交流の確実な実施のために、以前の審判の内容を変更し、頻度や時間、引渡し場所等を具体的に定めた
面会交流

監護親は、審判に従って面会交流を実施するため非監護親と誠実に協議・調整すべき条理上の注意義務を負担しているとした上で、本件では同義務の違反は認められないとした事例(東京地判令2.3.13)

監護親が適切な時期に面会交流の具体的実施方法の打診をした上で、双方の都合を踏まえて代替日の要請をしたりしており、敢えて非監護親の差支え日を指定した等の事情もないことから、実質的に協議・調整を拒否したとはいえないとした
面会交流

訴訟上の和解における①面会交流及び②子の氏を変更しないとの合意に元妻が違反したとして、元夫が慰謝料の支払いを求めた事案において、①は消滅時効、②は不法行為とはならないとしていずれの請求も棄却した事例(東京地判令2.5.20)

過去の面会交流において父が子の帰宅時間を守らなかったり、子の顔の痣に気付かなかった等の事情があったとしても、母が面会交流を拒否したことは不法行為となるが、消滅時効が成立している、合意に反し子の氏を変更したことは、子の福祉の観点からやむを得ず不法行為を構成しない
面会交流

約6年間にわたり、月1回の面会交流を定める審判に反し任意の面会交流が実施されなかった事案で、慰謝料120万円が認められた事例(東京地判令2.11.2)

月1回の面会交流を定める審判に従わず面会交流をさせなかった事案で、親権者の損害賠償義務が認められた。
面会交流

面会交流の中止を希望する子の意向を踏まえ、親権者が面会交流に関する調停条項を実施しなかったとしても、不法行為を構成しないとした事例(東京地判令3.1.29)

事案概要 ・平成12年 婚姻、長男出生・平成25年 元夫(被告)及び子が元妻(原告)と同居していた家を出て、元夫の実家で生活・平成26年3月   面会交流調停成立(本件条項1:元妻と未成年者が月2回程度面会、本件条項5:元夫が元妻に...
面会交流

審判において面会交流条項を具体的に定めた事例(東京家裁立川支部審判令3.11.30)

事案概要 別居中の夫が、子2人を監護養育している妻に対し、民法752条(夫婦間の協力扶助義務)に基づき(主位的請求)又は民法766条(離婚後の子の監護に関する事項の定め)を類推し(予備的申立て)、「養育計画」に従って親権を共同行使せ...
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