離婚こそ戦略的に

離婚の相談に訪れてくださった方や、実際にご依頼していただいた方に、私が弁護士としてお伝えしたいと考えていることはシンプルで、次のたった２つのことだけです。

①　自分の立場が有利なのか不利なのかを知る

②　自分にとり本当に必要なものが何かを知る

離婚にまつわる問題を進めていくに当たっては、相手に対する期待や失望などの感情が渦巻き、気持ちがすり減っていくことがあります。

そのような中でも、この２つの軸が自分の中にあれば、必要以上に摩耗せず、最後には「離婚してよかった。」と思える結果にたどり着くことができるはずと考えています。

とはいえ、離婚の当事者でありながら、離婚にまつわる適切な法的知識を身につけ、客観的かつ冷静な判断を重ねていくことは、とても困難です。
弁護士としての私の役割は、相談者やご依頼者の方が、①や②の判断ができるようになるために法的に必要な情報を提供すること、そして、交渉や調停を進める中でそのときどきで変化する状況について、第三者として冷静に分析し、戦略を立てることにより、より精度の高い②の判断ができるようにお手伝いすることだと考えています。
それと併せて時には、自分も離婚を経験した者として、当事者の疲れたお気持ちに寄り添いたいと考えています。